コード表示とキー変更
Band Stem Mixer は、曲を分離するだけでなく、拍ごとのコードとテンポ(BPM)を表示し、曲のキーを変えることもできます。コードの推定とキーの変更は分離したパートを使うので、曲を分離したあとに使えます。
コードとテンポを推定する
パートの上にある「コード推定&ハモリ生成」を押します。アプリはまず曲の拍とテンポを推定し、次に 1 拍(4 分音符)ごとのコードを推定します。結果はパートの上に出ます。ボタンの下に BPM、流れる表示の上の段にコード名(拍ごとに小さな目盛り)です。表示を横にドラッグすると先を読めます。同じボタンでハモリのパートも作られます。コードだけを見たいときは、ハモリの 2 つのパートをミュートしてください。
仕組みは次のとおりです。
- 拍 – 曲全体で新しい音が鳴り始める位置(アタック)と、その間隔でいちばん繰り返されるものを調べ、両方にいちばん合う拍の並びを決めます。このサイトの練習用プレーヤー Loop Trainer の拍の検出と同じ方法です。
- コード – 拍ごとに、ベースと「その他」(ギター・鍵盤)のパートで 12 の音それぞれがどれだけ強く鳴っているかを調べ、すべてのメジャー・マイナーのコードと比べます。コードは理由なく 1 拍ごとに変わったりしないので、前後の拍とのつながりも考えてならします。
自動で推定するのはメジャーとマイナーのコードだけです。C7 は C、Am7 は Am か C と出ます。7th などは編集で付けてください。
コードを編集する
- 表示の上の段(コード)で、コードが違っている拍をタップします。
- ルート(C〜B。ノーコードは空白)・種類・長さ(その拍から何拍分か、1〜16 拍)を選びます。長さは最初「そのコードが終わるまで」になっているので、違うコードを直すときは「変更する」を押すだけです。1 拍だけ変えるときは「1 拍」を選びます。
- 「変更する」を押します。直したコードをハモリに使うには、「ハモリを再生成」を押します。
種類は、メジャー・マイナー(m)・7・maj7・m7・add9・dim・dim7・m7b5・aug・sus4 です。「推定したコードに戻す」で、編集をすべて取り消せます。コードはページを読み込み直すと消えるので、必要なものは書き留めておいてください。
キーを変える
パートの上の「キー(ドラム以外)」の − と + を使います。1 回押すごとに半音ずつ、上下それぞれ 12 半音(1 オクターブ)まで動かせます。
- ボーカル・ベース・その他が動き、ドラムは動きません。ドラムにはキーがなく、動かすと音色が変わるだけだからです。
- テンポは変わりません。音の高さだけが変わります。
- コード名も一緒に変わります。+2 なら Am は Bm と出ます。ハモリも新しいキーで作り直します。
- 数秒かかります(長い曲やスマホではもっと)。準備ができるまでは、元のキーのまま再生が続きます。続けて何回か押しても、処理は最後に押したあと 1 回だけです。
- キーを変えたパートを MP3 で保存すると、ファイル名にキーが入ります(例:
練習曲 - ベース(キー +2).mp3)。
使い方の例
| やりたいこと | 方法 |
|---|---|
| 高すぎる・低すぎる曲を歌う | 主旋律が歌いやすい高さになるまでキーを動かし、ボーカルをミュートして歌います。ミックスを保存すれば、自分用のカラオケ音源になります。 |
| 半音下げチューニングの曲に合わせて弾く | +を 1 回押すと、レギュラーチューニングのまま一緒に弾けます。 |
| バンドで演奏するキーで練習する | そのキーまで動かします。コード名が新しいキーで出るので、何を弾けばよいか分かります。 |
| コードを耳コピする | 「その他」か「ベース」をソロにして、上の段のコードを目で追いながら、1 つずつ耳で確かめます。違って聞こえるものは直します。 |
仕上がりについて
- コードは推定です。はっきりしたメジャー・マイナーのコードはたいてい合いますが、7th やテンション、ベースが別の音のコード(オンコード)、音の少ない静かな部分、強く歪んだ音では外れやすくなります。
- テンポが倍や半分で出ることがあります(120 のところが 60 など)。拍のはっきりしない曲では拍が見つからないこともあり、その場合はコードを 0.5 秒ごとに区切り、その旨を表示します。
- 途中でテンポやキーが変わる曲も、1 つのテンポ・1 つのキーとして扱います。
- キーの変更は加工した音です。半音〜1 音くらいなら自然ですが、大きく動かすと声や楽器が細く(低くすると太く)聞こえ、鋭いアタックが少しやわらかくなります。
- キーを変えている間は、3 つのパートの別のコピーをメモリに持ちます。スマホで長い曲だと、メモリが足りなくなることがあります。
音程を変えずにゆっくり再生したり、区間をループしたりするには、保存した MP3 を Loop Trainer で開いてください。