ベースとドラムを聞き取る:ソロにして耳コピする
多くの録音では、ベースは「聞こえる」より「感じる」音で、ドラムはシンバルにまぎれがちです。曲を分離して 1 つのパートだけを聞くと、どちらもずっと耳コピしやすくなります。
ベースが聞き取りにくい理由
- 低い音は、上に重なる音に隠れる。ギター・鍵盤・ボーカルがベースの上で鳴り、耳がそちらに向きます。
- 小さなスピーカーは低音をほとんど出さない。スマホや多くのノートパソコンのスピーカーでは、ベースの倍音が主に聞こえるので、音を取り違えやすくなります。
- ベースとキックが同時に鳴る。音の立ち上がりが混ざり、どちらの音を聞いているのか分かりにくくなります。
ベースラインを耳コピする
- 曲を分離して、ベースの S を押します。ベースだけが鳴ります。
- ヘッドホンか、低音の出るスピーカーで聞きます。ベースだけなので、音量を上げても大丈夫です(フェーダーは 150% まで)。
- まずルート音(各コードの頭の音)を取ります。ベースラインの多くはルート音が土台です。
- 次に、その間の動き(経過音・オクターブ・リズム)を埋めます。
- ソロを外し、バンド全体に合わせて弾いて確かめます。
音名が分かりにくいときは、オクターブを疑ってください。低い音は 1 オクターブ違って聞こえやすいので、ベースで 2 つのオクターブを弾いて比べます。
ドラムのパターンを耳コピする
ドラムをソロにすると、ほかの楽器なしでパターンを聞けます。キットの中の 1 つずつに注目します。
- ハイハット・ライド – 刻みは 8 分か 16 分か、シャッフルか。オープンハイハットはあるか。
- スネア – ふつうは 2 拍目と 4 拍目。その間のゴーストノートも聞きます。
- キック – 曲ごとにいちばん変わる部分。1 拍ずつ書き出します。
- フィル – どこで入るか(新しいセクションの直前の小節が多い)、どの太鼓を回っているか。
「ドラム」には、キット全体と、たいていタンバリンやシェイカーなどの打楽器も入ります。
2 つのパートを一緒に聞く
ソロは複数のパートにかけられます。ベースとドラムの両方の S を押すと、リズム隊だけを聞けます。ベースがキックにどう合わせているか、どこで違うリズムを弾いているかが分かり、バンド全体に合わせる前にグルーヴをつかむのにいちばんの方法です。
ベーシストは逆に、ベースだけをミュートして合わせて弾く練習もできます。自分のパートを消して練習するを見てください。
ゆっくり聞く
速いフレーズは、ゆっくり聞くと追いやすくなります。ソロにしたパートを ↓ ボタンで保存し、その MP3 を同じサイトの Loop Trainer で開くと、区間をループさせ、音程を変えずにスロー再生できます。
気をつけること
- ほかのパートの音が残る。ソロにしたパートに、ほかのパートの音が少し入ることがあります(ベースにキックの低い音、「その他」にボーカルなど)。おかしいと思ったら、元のミックスと比べてください。
- シンセベースや低い鍵盤は、「ベース」と「その他」に分かれて入ることがあります。
- 音質。分離したパートは推定した音です。何を弾いているかを聞くためのもので、楽器の音色の手本にはなりません。
なぜそうなるかはAI 音源分離の仕組みで説明しています。