うまく分離するコツ
分離の仕上がりはほとんど曲そのもので決まりますが、元のファイルと使う端末でも変わります。効果のあることをまとめました。
いちばん音質のよいファイルを使う
- 可逆圧縮・非圧縮がいちばん – WAV・FLAC は情報がすべて残っています。バンドの録音なら、ミックスダウンしたステレオのファイルが理想です。
- MP3・AAC もビットレートが高ければ十分 – 256〜320 kbps の MP3 や 256 kbps の AAC(M4A)なら、ほぼ同じように分離できます。128 kbps 以下のファイルは高い音の情報が失われていて、分離したパートにシャリシャリした音が出やすくなります。
- MP3 などを WAV に変換しても良くならない – 失われた情報は戻りません。
- モノラルよりステレオ – 左右の違いもモデルの手がかりの 1 つです。モノラルでも分離できますが、分かれ方は甘くなります。
- スタジオでスマホで録った音でも練習には使えますが、部屋の響きや音割れがあると、パートどうしがにじみます。
音楽配信サービス(Apple Music・Spotify・YouTube など)の曲は開けません。手持ちのファイルを使ってください。
分離しやすい曲・難しい曲
| 分離しやすい | 難しい |
|---|---|
| 一般的なバンド編成(ボーカル・ギターか鍵盤・ベース・ドラム) | 学習であまり聞いていない楽器(シンセベース・オーケストラ・珍しい打楽器など) |
| 楽器どうしの間に余裕のある、すっきりしたミックス | リバーブが深い、歪みが強い、音圧を極端に上げたマスター |
| リードボーカルが 1 人 | 合唱や声を何重にも重ねた曲、音楽の上の語り |
| スタジオ録音 | 歓声の入ったライブ録音、ノイズの多い古い録音 |
難しい理由はAI 音源分離の仕組みで説明しています。
長い曲はパソコンで
- パソコンはスマホよりずっと速く分離できます。最近のグラフィックスを積んだパソコンで、WebGPU に対応したブラウザ(最近の Chrome・Edge など)ならさらに速くなります。
- 曲の長さは、パソコンでは 12 分まで、スマホ・タブレットでは 8 分までです。リハーサル全体の録音のように長いものは、必要な曲だけを切り出してから分離してください。
- パソコンで分離して、どこでも練習:パートやミックスを MP3 で保存すれば(192 kbps で 4 分の曲なら約 5.8 MB)、スマホで再生できます。
途中で止まるときは
分離中は約 1 GB のメモリを使います。端末のメモリが足りないときは、
- 分離の前にほかのタブやアプリを閉じ、画面を付けたままにします。
- エラーが出たときは、メモリを節約する設定で自動的にやり直します。
- ページが勝手に読み込み直されたときは、メモリ不足でブラウザがページを閉じています。アプリは止まった設定を覚えて、次はより軽い設定を使うので、曲を選び直して「4 つのパートに分離する」を押してください。
- それでも止まるとき(iPhone・iPad で起こることがあります)は、パソコンで分離して、保存した MP3 をその端末で使ってください。
分離したあとに
- ミュートしたパートがかすかに聞こえるときは、全体の音量を下げるより、ほかのパートを少し上げると目立たなくなります。残った音は周りのパートより小さいからです。
- 1 つのパートだけだと細い・シャリシャリした音に聞こえるときは、もう 1 つのパートと一緒に(2 つをソロにして)聞くと、ノイズがかなり気にならなくなります。
- 残したいパートは保存しておきましょう。アプリには残らず、もう一度分離すると同じだけ時間がかかります。