自分のパートを消して練習する(マイナスワン音源の作り方)
マイナスワン(マイナスワン音源)は、曲から 1 つのパート、つまり自分のパートだけを抜いた音源です。バンドのメンバーがいないときに、いちばんリハーサルに近い練習ができます。Band Stem Mixer なら、手持ちの音源から作れます。
マイナスワンで練習する理由
原曲に合わせて一人で練習すると、録音の中のプレイヤーも同じパートを弾いています。自分の音にお手本の音が重なるので、弾けていない部分にも気づきにくくなります。自分のパートを消すと、
- バンドの中で自分が出している音だけがそのまま聞こえる。
- ステージと同じように、自分でリズムをキープする必要がある(入りを間違えても誰も助けてくれない)。
- サビに入る前のドラムのフィルや、ソロの下のベースラインなど、ほかのパートが何をしているかを覚えられる。
3 ステップで作る
- 曲を分離する(ボーカル・ドラム・ベース・その他。使い方ガイドを参照)。
- 自分のパートの M を押す。そのパートが消えた状態で曲が流れます。
- 保存する。スタジオでスマホから流すなど、ほかの場所でも使いたいときは「このミックスを保存(MP3)」で保存します。
楽器ごとの設定
| 担当 | ミュート | コツ |
|---|---|---|
| ボーカル | ボーカル | カラオケ音源になります。コーラス・ハモリもふつうはボーカルに入るので、一緒に消えます。 |
| ベース | ベース | ドラムを少し上げる(110〜120%)と、キックに合わせやすくなります。 |
| ドラム | ドラム | ベースを上げるとグルーヴをつかみやすくなります。クリックがないので、テンポを保つのは自分の役目です。 |
| ギター・鍵盤 | その他 | ギターと鍵盤は同じパートに入るので、「その他」をミュートすると両方消えます。両方入っている曲では、ミュートせずに 30% くらいに下げて、その上で弾くのも手です。 |
フェーダーは 150% まで上げられるので、原曲では聞こえにくいパートを大きくすることもできます。
自分のパートを少し残す
最終的には完全にミュートするのが目標ですが、最初からそうする必要はありません。曲を覚えている途中なら、ミュートせずに 20〜30% くらいに下げておくと、どこで何を弾くかが分かりつつ、自分の音のほうが大きく聞こえます。練習のたびに少しずつ下げ、要らなくなったらミュートします。
聞き取りにくいフレーズは、先にソロで確かめましょう。ベースとドラムを聞き取るで説明しています。
分離の仕上がりについて
- 自分のパートが少し残ることがあります。AI はミックスから各パートを推定しているので、特に音の大きい部分では、ミュートしたパートがかすかに聞こえることがあります。
- ほかの音が少し変わることがあります。ベースの音と重なったスネアの音の輪郭など、自分のパートと重なっていた部分です。
- ギターと鍵盤は分かれません。どちらも「その他」に入ります。
練習にはたいてい十分です。きれいに分離するコツはうまく分離するコツ、なぜそうなるかはAI 音源分離の仕組みで説明しています。
使える曲
自分たちで録音した曲や、使う権利のある音源を使ってください。自分の練習のために分離することと、他人の曲の分離したパートやマイナスワン音源を公開・配布することは別で、後者にはふつう権利者の許可が必要です。音楽配信サービスの曲はアプリで開けません。