Sheet Music Player

楽譜をきれいに読み取る撮り方・スキャンのコツ

アプリが楽譜を正しく読み取れるかは、何より写真で決まります。どのくらい差が出るかを確かめるため、同じ楽譜からスマホでさっと撮ったときによくある失敗を再現した 6 通りの画像を作り、アプリで読み取って、元の楽譜と音符ごとに比べました。

実験:同じ楽譜を 6 通りの写真で

使ったのは「歓喜の歌」を 2 段の楽譜にしたもの(16 小節・126 音、Moderato ♩ = 108)です。傾き・斜め・影・ぼけ・小ささは同じ画像から作ったので、違いはその失敗だけです。

写真音符の一致率読み取った音符(元は 126)「!」の小節テンポ(元は ♩ = 108)
まっすぐ・くっきり・明るさが均一100%1260♩ = 108(正しい)
ページが 10° 傾いている86.5%1121♩ = 108(正しい)
斜めから撮った(上がすぼまる)100%1260♩ = 108(正しい)
ページの上に影がかかる100%1260見つからず(♩ = 120)
ピントが合っていない73.4%1284見つからず(♩ = 120)
写真の中でページが小さい(幅 465 ピクセル)100%1260見つからず(♩ = 120)

「音符の一致率」は、段ごとに、音の高さと長さが正しい音符が正しい順番で読めた割合(余分な音符も減点)。このアプリの読み取りエンジンで測定。

結果から分かること:

これは簡単な 1 ページでの結果で、音の多いピアノ曲や、いくつもの失敗が重なった実際の写真ではもっと崩れます。それでも、どの失敗が効くかの目安にはなります。

うまく撮るコツ

  1. まずピントを合わせる。画面の楽譜をタップしてピントを合わせ、手を止めて撮ります。拡大して符頭がくっきりしているか確かめてください。両手で持つか、ひじを机につくとぶれません。
  2. カメラをページと平行に。ページの真ん中の真上から見下ろして、ページが長方形に、五線が水平に写るようにします。
  3. 1 ページで画面を埋める。ページ全体を入れつつ、まわりはなるべく写さないようにします。1 枚に 1 ページが基本で、本の見開き 2 ページを 1 枚に撮っても読めます。
  4. 明るさを均一に。窓からの昼の光や天井の照明が向いています。自分やスマホの影が落ちないよう、光が横から来る位置で撮ります。フラッシュは光が反射するので避けます。
  5. ページを平らに。本は端を押さえて開き、1 枚の楽譜は机に置きます。綴じ目の近くで曲がった五線は読みにくくなります。
  6. 1 ページ目の上の部分も入れる。テンポの指定はそこに書かれています。

読み取れるのは印刷された楽譜です。手書きの楽譜、タブ譜、ポケットスコアのような音符がとても小さい楽譜はうまく読めません。

スキャンと PDF

平らに置いてスキャンすれば、上の失敗はほとんど起きないので、できればスキャンを使ってください。グレースケールか白黒で 300dpi あれば十分です。スマホのスキャンアプリ(ページをまっすぐに直して切り抜いてくれるもの)で作った PDF もよく読めます。楽譜ソフトで作った PDF があれば、どんな写真よりくっきりしているので、そのまま開いてください。PDF は最初の 12 ページまで読み取ります。

読み取ったあとで

元の楽譜を目で追いながら再生してください。間違いが少しなら編集画面で直し(読み取りミスの直し方)、たくさんあるなら撮り直すほうがたいてい早く済みます。テンポを見落としたときは手で設定してください(速度記号と BPM の一覧)。