MusicXML とは? .musicxml・.mxl ファイルの開き方と使い方
MusicXML は楽譜のファイル形式です。ほとんどの楽譜ソフトが開けて保存もできるので、楽譜をソフトからソフトへ移すときの標準になっています。このアプリは読み取った楽譜を MusicXML で保存でき、MusicXML のファイルを開くこともできます。
MusicXML の中身
MusicXML のファイルには、楽譜そのものが書かれています。パートと段、音部記号、調号と拍子記号、すべての音符の高さと長さ、さらに休符・タイ・スラー・アーティキュレーション・強弱記号・歌詞・文字などです。中身は XML のテキストなので、テキストエディターでも開けます。1 小節はこのようになります。
<measure number="1">
<attributes>
<divisions>24</divisions>
<key><fifths>0</fifths></key>
<time><beats>4</beats><beat-type>4</beat-type></time>
<clef><sign>G</sign><line>2</line></clef>
</attributes>
<note>
<pitch><step>E</step><octave>4</octave></pitch>
<duration>24</duration>
<type>quarter</type>
</note>
<!-- … three more quarter notes: E, F, G -->
</measure>
音符ごとに、高さ(octave 4 の E、つまりミ)と長さ(duration。4分音符を divisions 等分した単位で数えた長さで、この例では 24 なので 4分音符 1 つ)が書かれています。音楽としての意味が残っているので、開いたソフトは楽譜を組み直したり、再生・移調・編集したりできます。
MusicXML は、Recordare 社のマイケル・グッドが 2000 年から設計し、2004 年に 1.0 を公開しました。2011 年に MakeMusic 社が引き継ぎ、2015 年からは W3C の Music Notation Community Group が開発しています。最新版は 4.0(2021 年)です。
MusicXML・MIDI・PDF の違い
| 形式 | 中身 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| MusicXML | 記譜そのもの:書かれたとおりの音符・リズム・調・音部記号・記号 | 楽譜ソフトの間での受け渡し、あとで編集する |
| MIDI | 演奏の記録:どの鍵盤を、いつ、どのくらいの強さで、どれだけ押したか | 楽器や音楽ソフトでの再生。正確な楽譜には向かない |
| 印刷したページの絵 | 印刷して読む。音符として使うには読み取りが必要(このアプリがしていること) |
MIDI には、その音がソ♯なのかラ♭なのか、付点4分音符なのか 4分音符と 8分音符のタイなのか、連桁のつなぎ方やどの段・声部の音なのか、という情報がありません。音の長さも演奏した秒数に近い値です。そのため MIDI から楽譜を作るときは、どうしても推測が入ります。MusicXML ならそうした情報も残ります。
.musicxml・.mxl・.xml
.musicxml:圧縮していない MusicXML。このアプリが保存するのはこの形式です。.mxl:圧縮した MusicXML(中に楽譜の入った zip ファイル)。サイズが小さく、多くのソフトはこちらで保存します。.xml:古いファイルでは、この一般的な拡張子もよく使われています。
このアプリはどれも開けます。ファイルの中の並べ方には、パートごとの partwise と小節ごとの timewise の 2 種類があり、楽譜ソフトが保存するのは partwise です。このアプリが開けるのも partwise です。
MusicXML を開けるソフト
MuseScore Studio(無料)、Dorico、Sibelius などの楽譜作成ソフトや、多くの楽譜ビューアー・練習アプリが MusicXML を開いて保存できます。どこまで正確に移るかはソフトの組み合わせしだいで、音符とリズムはほぼ確実に移りますが、レイアウトの細かいところや珍しい記号は移らないことがあります。
このアプリから MuseScore へ
- このアプリで楽譜を開いて読み取ります。必要なら「編集」で間違いを直します(読み取りミスの直し方)。
- MusicXML を押すと、
.musicxmlのファイルがダウンロードフォルダに保存されます。 - MuseScore で ファイル → 開く を選んでファイルを選びます(ウィンドウにドラッグしても開けます)。
- このアプリの編集画面では直せないもの(調号・音部記号・繰り返し記号)の修正や、移調・印刷、MIDI・音声ファイルへの書き出しができます。
このアプリが読み取るのは、音符・休符・音部記号・調号・拍子記号と一部の記号で、歌詞・コードネーム・強弱記号は読み取りません。このアプリで音符を編集した場合、スラーやアーティキュレーションは保存したファイルに入りません。
MuseScore からこのアプリへ
このアプリのカーソル付きで聴きたいときや、MuseScore の入っていない PC で使いたいときは、MuseScore で ファイル → エクスポート を選び、MusicXML(.musicxml か .mxl)で書き出します。そのファイルをこのアプリで選ぶかドロップすると、読み取りなしで、ファイルに書かれたテンポですぐに開きます。