少しずつ速くする練習法:ゆっくりから原曲のテンポへ
フレーズをゆっくり正確に弾き、それから少しだけ速くする。これは、速いフレーズを弾けるようにする一番確実な方法のひとつです。考え方、どこまで遅くするか、Loop Trainer に自動でテンポを上げさせる方法を説明します。
少しずつ上げる理由
手が覚える前に原曲の速さで弾こうとすると、正しい音と同じくらい間違いも繰り返してしまいます。ゆっくりなら、毎回正確に弾けます。テンポを小さな刻みで上げていけば、正確さを保ったまま速くできます。数 % の刻みなら、前の周とほとんど同じ感覚で弾けます。
速度ごとの BPM
Loop Trainer の速度は原曲に対する割合です。実際に弾いているテンポは、曲の BPM に速度を掛けると分かります。
| 曲の BPM | 50% | 60% | 70% | 80% | 90% | 100% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 70 | 35 | 42 | 49 | 56 | 63 | 70 |
| 90 | 45 | 54 | 63 | 72 | 81 | 90 |
| 100 | 50 | 60 | 70 | 80 | 90 | 100 |
| 120 | 60 | 72 | 84 | 96 | 108 | 120 |
| 140 | 70 | 84 | 98 | 112 | 126 | 140 |
| 160 | 80 | 96 | 112 | 128 | 144 | 160 |
| 180 | 90 | 108 | 126 | 144 | 162 | 180 |
各速度で聞こえる BPM(四捨五入)。カウントインもこのテンポで鳴り、アプリでも時間の横に表示されます(70% なら ♩ ≈ 84(原曲 120))。
メトロノームでも練習するなら、この数字に合わせます。最初の目安は、間違えずに 3 回続けて弾ける速度です。
1周ごとに自動で速くする
1周ごとに速くするをオンにして、3 つの数字を決めます。
- 開始 – 最初の周の速度(例:70%)。
- 1周ごとに – 1 周ごとにどれだけ速くするか(例:+2%)。
- 上限 – どこで止めるか(例:100%)。上限に着いたあとは、その速度でループを続けます。
ループの先頭から再生するたびに、開始の速度に戻ります。120 BPM で 4 小節のループ(100% で 8 秒)を 70% から 100% まで上げると、次のようになります。
| 1周ごとに | 100% までの周回数 | かかる時間 | 各周の速度 |
|---|---|---|---|
| +1% | 31 | 4:55 | 70, 71, 72, 73, … 100% |
| +2% | 16 | 2:32 | 70, 72, 74, 76, … 100% |
| +3% | 11 | 1:45 | 70, 73, 76, 79, … 100% |
| +5% | 7 | 1:07 | 70, 75, 80, 85, … 100% |
時間は周回の分だけで、カウントインは含みません。
+2% が使いやすい目安です。16 周、約 2 分 32 秒で 100% に届くので、1 回の練習の中で何度か繰り返せます。まだ不安定なフレーズは +1%、もう弾けるフレーズのウォームアップには +5% が向いています。
一緒に弾くときはカウントインもオンにすると便利です。毎周の前のクリックが新しい速度で鳴るので、次の周のテンポが分かります。
練習の進め方
- 1〜2 小節をループし、正確に弾ける速度を探します(70% 以下になることが多く、下限は 50%)。
- 開始をその速度に、1周ごとにを +2%、上限を 100% にして、上限まで一緒に弾きます。
- 間違いが出始めたら止めて、上限をまだ正確に弾けた速度にします。次の練習はそこから始めます。
- 100% で正確に弾けたら、上限を 105% や 110% にして数周弾いてみます。そのあとで原曲のテンポに戻すと楽に感じます。
- 次のフレーズとつなげて、長いループで同じことを繰り返します。