ループとスロー再生でする耳コピのやり方
耳コピは、曲を最初から最後まで聞き流すのをやめて、短いフレーズを 1 つずつ、ゆっくり、何度も聞くと格段に速く進みます。ソロ・リフ・コードのどれにも使える方法を紹介します。
ループとスロー再生が効く理由
速いフレーズは、追いかける前に過ぎ去ってしまいます。140 BPM の 16 分音符で 2 小節のフレーズなら、1 秒に 9.3 音、長さはわずか 3.4 秒です。50% にすると 1 秒に 4.7 音、6.9 秒になり、1 音ずつ聞き取れる速さになります。
昔ながらの方法(テープやレコードを遅く回す)で遅くすると、音程も下がって楽器と合わなくなります。Loop Trainer のようなタイムストレッチのプレイヤーは音程を保ったまま遅くするので、聞き取れる速さのまま指板で音を探せます。
ループにすれば、巻き戻す手間がなくなります。1 周ごとに同じ音を聞き直せて、毎周一緒に弾くこともできます。
手順
- まずセクション全体を聞く。どこで上がり、どこで休み、どこが繰り返しかなど、全体の形をつかみます。
- 短いフレーズを 1 つループする。1〜2 小節、または音楽的なひとまとまり。「小節の頭に合わせる」をオンにして目的の小節をドラッグすれば、小節線ぴったりのループになります。
- 全部の音がはっきり聞こえるまで遅くする。まず 70%、速いところは 60% や 50% に。
- 歌う・ハミングする。歌えれば聞き取れています。歌えなければ、もっと短くループします。
- 最初の音と最後の音を楽器で探し、その間を埋めていきます。拍の上の音が一番見つけやすく、波形の下の目盛りで拍の位置が分かります。
- ループに合わせて弾く。同じに聞こえたら、名前(「ソロ 1〜2 小節」など)を付けてループを保存し、次のフレーズへ進みます。
- フレーズをつなげて長いループにし、速度を原曲まで戻します。「1周ごとに速くする」を使えば自動です(例:70% から 2% ずつ 100% まで)。
どのくらい遅くすればいい?
全部の音を追える遅さで、それより遅くはしないのが目安です。極端に遅くすると音が引き伸ばされて、音の立ち上がりがぼやけます。
| 速度 | 向いている使い方 |
|---|---|
| 90〜100% | ほぼ覚えたパートの確認、ノリを取り戻す |
| 70〜80% | たいていのリフやコード弾き。確実に弾けるまでの反復 |
| 50〜60% | 速いソロ、16 分音符のライン、装飾音やスライド |
50% より遅いと音が崩れすぎて役に立たないため、アプリは 50% を下限にしています。
聞き取りにくいパートのコツ
- ベースライン:キーを数半音上げてヘッドホンで聞くと、低い音が聞き取りやすくなることがあります。一緒に弾くときは元に戻してください。
- 速い装飾音:波形を拡大して(ピンチか Ctrl+ホイール)、装飾音のところだけをループにします。
- コード:まず一番低い音(ベース音)、次に一番高い音を聞きます。この 2 つでコードが分かることが多いです。
- 変則チューニングの曲:全部が半音ずれて聞こえるなら、録音が半音下げチューニングかもしれません。キー変更の使い方をご覧ください。
- 休憩をはさむ。聞き続けると、どれも正しく聞こえてきます。時間をおいて、新しい耳で聞き直しましょう。
よくある失敗
- 一度に長くループしすぎる。ソロ全体を 1 つのループにすると覚えきれません。2 小節ずつで十分です。
- ずっと遅いまま。目標は原曲のテンポで弾くこと。確実に弾けたら、すぐに速度を上げましょう。
- リズムをおろそかにする。音が合っていてもリズムが違うと原曲らしく聞こえません。数えながら弾くか、カウントインを使いましょう。