Chord Transposer

コードの移調のやり方:移調・転調の基礎

移調とは、曲全体を別のキー(調)に上げ下げすることです。メロディーやコード進行の形はそのままで、音の高さだけが変わります。手で移調するための基礎と、もっと速い方法を紹介します。

移調と転調の違い

よく似た言葉ですが、意味が違います。

日常会話では「キーを変える」という意味で「転調」と言うこともありますが、コード譜を書き換える作業は正確には移調です。転調を含む曲を移調するときは、転調の前も後も同じ半音数だけ動かします。

なぜ移調するのか

半音:移調の単位

1 オクターブは 12 の半音に分かれています。ギターでは 1 フレット、ピアノでは隣の鍵盤(白鍵・黒鍵を問わず)が半音 1 つです。

C  C#  D  D#  E  F  F#  G  G#  A  A#  B  (C)
   Db      Eb         Gb      Ab      Bb

E と F、B と C の間には黒鍵がないので、この 2 組は半音 1 つしか離れていません。

上げるときは右へ、下げるときは左へ数えます。B の次は C に戻ります。たとえば G を +2 → G#、A。C を -3 → B、Bb、A です。

12 半音動かすと 1 オクターブ上の同じコード名になるので、コード譜では +12 は 0 と同じで、+5 と -7 も同じコードになります。

コード譜を手で移調する

  1. 動かす幅を決めます(例:「2 半音上げる」)。
  2. すべてのコードのルート音(アルファベットと # / b)を、その半音数だけ動かします。
  3. ルート以外はそのままです。m・7・maj7・sus4・add9 などは変わりません。Em7 を +2 すると F#m7 です。
  4. 分数コード(オンコード)はベース音も動かします。D/F# を +2 すると E/G# です。
  5. 移調先のキーに合わせてシャープかフラットかを選びます(# と ♭ の使い分けを参照)。

文部省唱歌「故郷(ふるさと)」(著作権の保護期間が終了した曲)の冒頭を、キー C から D(+2)に移調した例です。

C            G7  C
うさぎ追いし かの山
F            C   G7
こぶな釣りし かの川
C        F     C
夢は今も めぐりて
F     C    G7    C
忘れがたき ふるさと
キー C
D            A7  D
うさぎ追いし かの山
G            D   A7
こぶな釣りし かの川
D        G     D
夢は今も めぐりて
G     D    A7    D
忘れがたき ふるさと
キー D(+2)

コードは説明用に簡単に付けたものです。

キー別のコード表を使うと、元のキーの行でコードを探し、新しいキーの行の同じ列を読むだけで移調できます。

曲のキーを見つける

どこから移調するかを知るには、元のキーが必要です。手がかりは次のとおりです。

歌いやすいキーを選ぶ

  1. メロディーのいちばん高い音と低い音を確かめます。
  2. 原曲のキーで歌ってみて、高いところが苦しいか、低いところが出ないかを確かめます。
  3. 1〜2 半音ずつ動かして試します。小さな変更で十分なことがよくあります。

カラオケのキー変更も半音単位です。カラオケで「+2」が歌いやすかった曲は、アプリでも +2 にすれば同じキーになります。

アプリでまとめて移調する

Chord Transposer なら、ここまでの作業をコード譜全体に一度で行えます。

  1. コード譜を貼り付けるか、テキスト・PDF・画像ファイルを開きます。
  2. 移調で半音数(-12〜+12)を選びます。
  3. #/♭ でシャープとフラットの書き方を選びます。
  4. 結果をプレビュー・印刷・保存します。

コードは歌詞の正しい位置の上に保たれ、歌詞は書き換えられません。詳しい使い方とコツは使い方ガイドをご覧ください。