Chord Transposer

ChordPro 形式の解説:書き方と移調の方法

ChordPro(コードプロ)は、コード付きの歌をテキストで書くための形式です。コードを歌詞の上の行に書く代わりに、そのコードを弾く文字の直前に角かっこで書き込みます。

歌詞の上にコードを書く形式との違い

Web で見かけるコード譜の多くは、歌詞の上の行にコードを書く形式です。同じ部分を ChordPro で書くと次のようになります。

C            G7  C
うさぎ追いし かの山
F            C   G7
こぶな釣りし かの川
歌詞の上にコードを書く形式
[C]うさぎ追いし [G7]かの[C]山
[F]こぶな釣りし [C]かの[G7]川
ChordPro

例は文部省唱歌「故郷(ふるさと)」(著作権の保護期間が終了した曲)です。コードは説明用に簡単に付けたものです。

歌詞の上にコードを書く形式は読みやすい反面、スペースで位置を合わせているため、文字幅の違うフォントで表示したり歌詞を直したりすると、コードの位置がずれてしまいます。ChordPro はコードを文字に結び付けて書くので、ソングブックアプリがどんなフォントや画面の幅で表示しても、コードを正しい位置に置けます。全角と半角が混ざる日本語の歌詞では、特にこの違いが効いてきます。

基本の書き方

よく使うディレクティブ

ディレクティブで曲名などの情報を加えたり、曲のセクションを区切ったりします。多くは短い書き方もできます。

ディレクティブ短縮形意味
{title: …}{t: …}曲名
{subtitle: …}{st: …}サブタイトル(アーティスト名を書くことも多い)
{artist: …}アーティスト・作曲者
{key: G}曲のキー
{capo: 2}カポの位置
{tempo: 90}テンポ(BPM)
{comment: …}{c: …}曲と一緒に表示するメモ(「ゆっくり」など)
{start_of_chorus} … {end_of_chorus}{soc} … {eoc}サビ(コーラス)の範囲
{start_of_verse} … {end_of_verse}{sov} … {eov}A メロなど(バース)の範囲
{start_of_tab} … {end_of_tab}{sot} … {eot}TAB 譜。等幅フォントでそのまま表示

小さなファイルの例です。

{title: 故郷(ふるさと)}
{key: C}

{start_of_verse}
[C]うさぎ追いし [G7]かの[C]山
[F]こぶな釣りし [C]かの[G7]川
[C]夢は今も [F]めぐり[C]て
[F]忘れ[C]がたき [G7]ふる[C]さと
{end_of_verse}

ほかにも多くのディレクティブがあります。仕様は chordpro.org(英語)で公開されています。

ファイルとアプリ

ChordPro のファイルは、ふつうの UTF-8 のテキストファイルです。拡張子は .cho・.chopro・.chordpro・.crd・.pro などがよく使われます。テキストなので、どのテキストエディタでも書け、多くのソングブックアプリやステージ用アプリに読み込めます。

ChordPro のコード譜を移調する

Chord Transposer は ChordPro のテキストをそのまま読み込めます。貼り付けるか、.cho・.chopro・.crd・.pro のファイルを開いてください。

{key:} は手で直してください。アプリはディレクティブを書き換えないので、移調したあとに {key: C} を新しいキー(+2 なら {key: D})に直します。なお、歌詞の上にコードを書く形式では、先頭の Key: の行は自動で書き換わります。

結果を保存すれば、そのままソングブックアプリに読み込めます。

2 つの形式を書き換える

アプリは移調はできますが、形式の変換はしません。手で書き換えるときは次のようにします。

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