Vocal Ladder

半音ずつ上がる発声練習の音階と、音域の決め方

ボイストレーニングや合唱の練習では、短い練習を歌ったあと、半音上げてもう一度、さらにもう一度…と少しずつ高さを変えて繰り返すことがよくあります。この記事では、その仕組みと、自分の声に合わせた始める音・終える音の決め方を説明します。

動くのはキー、パターンは同じ

ドレミファソファミレドのような練習を 1 つのキーで歌い終えると、伴奏者が半音高い和音を弾き、新しいキーでもう一度歌います。練習の形は変わらず、始まりの音だけが変わります。ソファミレドのように下がる練習も、同じように半音ずつ下げていきます。

半音ずつ上げる理由

全音ずつ上げると、同じ範囲を少ない回数で通れます。時間がないときに便利です。

キーと歌う音域は違う

開始キーと終了キーは、ドになる音です。実際に歌う音は、パターンの幅だけドより高く(ときには低く)なります。

たとえばドレミファソを C4〜G4 のキーで練習すると、歌うのは C4 から D5 までです。Vocal Ladder では、開始キー・終了キーの下に歌う音域を表示します。

声種ごとの音域の目安

よく挙げられる、訓練を受けた声の音域です。資料によって 1〜2 音違い、声は一人ひとり違うので、あくまで出発点の目安にしてください。設定例は、ドレミファソが音域の上下の端から 3 半音内側に収まるようにしたものです。

声種よく挙げられる音域ドレミファソの設定例歌う音域
ソプラノC4–C6Eb4 → D5Eb4–A5
メゾソプラノA3–A5C4 → B4C4–F#5
アルトF3–F5Ab3 → G4Ab3–D5
テノールC3–C5Eb3 → D4Eb3–A4
バリトンA2–A4C3 → B3C3–F#4
バスE2–E4G2 → F#3G2–C#4

C4 はピアノの真ん中のドです。音名は、ピアノが実際に鳴らす高さで書いています。

男声の楽譜は、実際より 1 オクターブ高く書くことがよくあります。Vocal Ladder は実際の高さで弾くので、楽譜の C4 を 1 オクターブ下で歌う場合は、開始キーを C3 にすると、ピアノも同じ高さで弾きます。

開始キーと終了キーの決め方

  1. 開始キーは、練習が楽に歌える高さにします。きれいに出せる一番低い音より少し上が目安です。
  2. 終了キーは、練習の一番高い音がまだ楽に出せる高さにします。キーの下の「歌う音域」を見て決めます。
  3. 少しずつ広げる。最後のキーが楽だったら、次は終了キーを半音上げます。
  4. 行って戻る。「開始まで戻る」をオンにすると、一番上まで行ったあと下りてきて、始めの高さで終わります。

のどを大切に

Vocal Ladder は伴奏を弾くだけで、歌声を聞いたり評価したりはしません。

参考資料

声種ごとの音域(英語):